イベントメモ
◆「on the fly」「another shadow」の技術的な話
緒方 壽人さん(リーディング・エッジ・デザイン)

「on the fly」
原理概要
・projectorにて投影した映像をIRカメラで画像認識
・投影面にはRetroReflective Materialというものを使用
(入射角と反射角が同じにする性質があるものらしい→高価)
・IRカメラには、OptiTrackを使用
・soft ImageProccesing OpenCV

YCAMでの展示と、骨展での展示では、紙の認識方法が違う
・YCAM ver:紙内の穴で紙の向きを認識。
・骨展 ver:手の影も踏まえて紙の向きを認識
(手の影から一番遠い頂点→隣の頂点から2辺を抽出→四角を認識)

計算部分はC++、描画部分はFLASHを使用
通信方法は、ExternalInterface
現実空間と映像の同期には遅延が致命的なためネットワーク経由での通信では駄目だった。
(Socket、LocalConnectionとか)

「another shadow」
原理概要は「on the fly」と同じ
アルゴリズムは影を三角形に変換して三角形の塊として考える。

三角形分割
・影の輪郭から領域を三角形に分割
(有限要素法、ドロネー分割、ボロノイ図)

制御点を決めて、アニメーションさせる。(頭、手、足、胴体中心等に)
制御点は、グラフ理論の考え方で設定
(三角形の辺の中点をとり、そこに線を引くような感じ)

処理の順番(計算処理はC++)
・輪郭抽出
・三角形分割
・制御点決定
・事前計算
・描画
※C++のPoco というライブラリがJAVAライクでお勧め

まとめ
DesignEngineering→新しくて使えるものを作る
Usable + Innovative = Interactive Art
技術的にはスピードとレスポンス感を大切に
あとは使うシチュエーション(シナリオ)を合致させる。
つまりはプレゼントを作る
→(ユーザーが)欲しい物を考える
→サプライズ要素も忘れない

Q&A
Q:苦手な人へのアルゴリズムとかの効率的な勉強方法は?
A:とりあえず仕事で受けて必死にやる(笑)
あとは過去の遺産の見直すことも大切

◆Gumbo、Catalystを中心としたAdobe Labsの技術紹介
上条 晃宏さん(アドビ システムズ)

・Alchemy
C#並みの演算速度をAS3で利用するためのフレームワーク
FLASHでスーパーマリオ、Webブラウザ(WebKit)の移植が可能になるらしい
ただし、AS3でできなかったことがこれでできるというわけではない。
プログラムサイズも大きくなる。
変換処理には、Gluegen:AS3←→C
コードをまとめて書いてあるものを変換したほうが良い。
(毎回変換処理させると遅くなる)
Cではメモリ開放は手動だから気をつける。

・Struts
P2Pさせるための橋渡しというか準備みたいなもの。
ただし、お互いのIDを知るための仕組みを別途用意しないと駄目。
FLASH COLLABORATION SERVICEなら、IDの仕組みも組み込まれてる。(Flexのみ)

・FLASH Catalyst
デザイナー向けツール
ASなしにインタラクションがつけれる

・FlashBuilder
年内には正式リリース予定
デバッグにプロファイルとデータとサービスが便利そう
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